デイサービスの送迎車が、マンションの玄関で待っている。
でも、迎えに来たはずの住民は、部屋から出てこない。
担当者が何度もインターホンを押すが、反応がない。
これ、僕がマンション管理人として日常的に見ている光景です。
僕は65歳。株式会社長谷工コミュニティーでマンション管理人をしながら、空いた時間で「遊びで起業」に挑戦中。勤務しているマンションは、年々高齢化が進んでいます。
少し認知症が進んだ方もいらっしゃいます。
理事会に出席できなくなる高齢者も増えてきました。
一人暮らしの高齢者の姿が数日見えないと、心配になります。
これが、2025年問題の「リアル」です。
2025年、団塊世代が75歳を迎え、医療・介護の現場はパンク寸前。
でも、準備した人と、していない人では、天と地の差が出ます。
今回は、医療・介護崩壊前に「今すぐ準備すべき5つのこと」を、管理人として見てきた現実を交えながら、本気で考えてみました。
1. かかりつけ医を今すぐ確保せよ
2025年、医療機関はパンク状態
2025年、団塊世代約800万人が75歳を迎えます。
75歳を超えると、医療機関にかかる頻度は急激に増えます。厚生労働省のデータによれば、75歳以上の年間医療費は一人あたり約93万円。これが一気に800万人分増えるわけです。
結果、どうなるか?
病院が患者であふれかえります。
すでに一部の地域では、「新規患者の受け入れを停止」する医療機関も出てきています。
「あの時、かかりつけ医を作っておけば…」では遅い
体調が悪くなってから慌てて病院を探しても、どこも満員。
初診は3ヶ月待ち。
そんな状況が現実になりつつあります。
だからこそ、今のうちにかかりつけ医を確保することが重要です。
かかりつけ医の選び方

- 自宅から通いやすい場所
- 話をちゃんと聞いてくれる医師
- 必要に応じて専門医を紹介してくれる
- 健康相談に乗ってくれる
「今は健康だから必要ない」じゃなく、「健康なうちに信頼関係を築いておく」。
これが2025年を乗り切るカギです。
2. 健康診断を『投資』と考える
早期発見が医療費を10分の1にする
「健康診断、面倒くさいなぁ…」
そう思う気持ち、わかります。
でも、早期発見できれば、医療費も治療期間も劇的に減らせます。
例えば、がん。
ステージ1で見つかれば、治療費は数十万円で済むことも多い。でも、ステージ4まで進んでしまうと、数百万円かかることもあります。
しかも、治療の成功率も段違い。
健康診断は「コスト」じゃなく「投資」です。
自治体の無料健診を活用しよう

多くの自治体では、40歳以上を対象に無料または低額の健康診断を実施しています。
特定健診、がん検診、骨密度検査など。
これを使わない手はありません。
僕も毎年必ず受けています。
「異常なし」という結果が出るたびに、「よし、今年もいける!」と安心できます。
異常値を放置しない勇気
健康診断で「要再検査」「要精密検査」と言われても、放置する人がいます。
「忙しいから」 「怖いから」
気持ちはわかります。
でも、放置すればするほど、事態は悪化します。
異常値が出たら、すぐに病院へ。
それが、2025年を健康に迎えるための鉄則です。
3. 介護保険を知らないと損をする
管理人として見た「使える人・使えない人」の差
僕が勤務するマンションでは、デイサービスを利用している高齢者が何人もいます。
デイサービスは介護保険を使えば、自己負担1割で利用できます。
でも、介護保険の仕組みを知らない人は、「高いから使えない」と諦めてしまう。
実はものすごく損しているんです。
介護保険の基礎知識
介護保険は、40歳以上の全員が加入している公的保険です。
65歳以上になると、要介護認定を受けることで、様々な介護サービスを利用できます。
- 訪問介護(ヘルパーさんが自宅に来てくれる)
- デイサービス(日中、施設で過ごす)
- ショートステイ(短期間、施設に泊まる)
- 福祉用具のレンタル(車椅子、介護ベッドなど)
これらが、自己負担1〜3割で利用できるんです。
デイサービスの現実

マンションの玄関で、デイサービスの送迎車を待つ担当者。
認知症が少し進んだ住民は、「今日デイサービスに行く」ことを忘れてしまうことがあります。
でも、デイサービスに通うことで、孤立を防ぎ、認知症の進行を遅らせることができます。
家族の介護負担も減ります。
介護保険を「知っている人」と「知らない人」では、生活の質が全く違うんです。
親の介護、自分の介護
介護保険は、親の介護だけじゃありません。
自分自身が要介護状態になったときにも使えます。
今のうちに、介護保険の仕組みを理解しておくこと。
それが、2025年問題を乗り切る準備です。
4. 日常に運動を組み込む技術
特別な運動じゃなく、日常の中で体を動かす
「運動しなきゃ」
そう思っても、ジムに通ったり、ランニングを始めたりするのは、ハードルが高い。
でも、大丈夫。
特別な運動じゃなくても、日常の中で体を動かせば十分です。
僕が実践している3つの習慣
① マンション周辺を意識的に歩く
管理人の仕事で外に出るとき、できるだけ遠回りして歩くようにしています。
ちょっとした用事でも、「歩くチャンス」と考える。
それだけで、1日の歩数が全然違います。
② 階段を積極的に利用する

マンション内では、エレベーターを使わず、できるだけ階段を使います。
最初はキツイですが、慣れれば何ともありません。
階段の上り下りは、足腰を鍛える最高の運動です。
③ 大股・速歩を心がける
ダラダラ歩くんじゃなく、大股で速く歩く。
これだけで、運動効果が全然違います。
普通に歩くより、カロリー消費も筋力アップも期待できます。
65歳でクロスバイク、子どもに「カッコいい」と言われる喜び

僕は今、クロスバイクに乗っています。
電動アシスト自転車も検討中ですが、続けられる限りクロスバイクで頑張るつもりです。
マンションの子どもたちに「管理人さん、カッコいい!」と言われることがあります。
正直、少し気分がいい(笑)。
運動は、自分の健康だけじゃなく、周りにもいい影響を与えるんです。
電動アシスト自転車は「将来の保険」
クロスバイクがキツくなったら、電動アシスト自転車に切り替える。
それまでは、自分の力で漕ぐ。
この「将来の保険を持ちながら、今を頑張る」という考え方が大事だと思います。
無理せず、でも諦めず。
それが、健康寿命を延ばすコツです。
5. 一人暮らしの「見守りネットワーク」を作る
管理人として感じる一人暮らし高齢者の不安
マンションには、一人暮らしの高齢者が何人もいます。
毎日顔を見かける方が、数日姿を見せないと、心配になります。
「もしかして、部屋で倒れているんじゃないか…」
実際、そういうケースもあります。
地域コミュニティの重要性
一人暮らしの高齢者にとって、「誰かに気にかけてもらえる」ことは、命を守ることにつながります。
地域のコミュニティ、ご近所さん、管理人、民生委員。
こうした「見守りネットワーク」が、2025年以降ますます重要になります。
顔見知りを増やす努力

「挨拶する」 「ちょっとした会話をする」
それだけでも、見守りネットワークの一部になります。
僕も管理人として、できるだけ住民の方と会話するようにしています。
「おはようございます」 「今日はいい天気ですね」
たったそれだけの会話が、孤立を防ぐんです。
家族との連絡手段を確保する
一人暮らしでも、家族や親戚との連絡手段を確保しておくことが大切です。
スマホ、LINE、メール。
何でもいいから、「何かあったときに連絡できる手段」を持っておく。
それが、安心につながります。
まとめ:準備した人と、していない人で天と地の差
2025年、医療・介護の現場はパンク寸前です。
でも、これは「知っている人」にとっては、準備できるチャンス。
今日から始める5つのこと:
- かかりつけ医を確保する
- 健康診断を『投資』と考える
- 介護保険の仕組みを理解する
- 日常に運動を組み込む
- 見守りネットワークを作る
小さな一歩が、未来を変える
「今日から始めよう」
そう思っても、何から手をつけていいかわからないかもしれません。
大丈夫。
まずは一つだけでいい。
かかりつけ医を探してみる。 健康診断の予約を入れる。 階段を使ってみる。
それだけで、あなたの未来は変わり始めます。
背中を押すメッセージ
僕は65歳ですが、毎日クロスバイクに乗り、階段を使い、できるだけ歩いています。
管理人の仕事をしながら、AIを使ってブログを書き、「遊びで起業」に挑戦しています。
65歳だって、まだまだこれから。
あなたも、きっとできます。
2025年問題は、確かに厳しい現実です。
でも、準備すれば乗り越えられます。
さあ、今日から始めましょう。
小さな一歩が、あなたの未来を守ります。